M61A1 20mm Cannon
20mm機関砲

F-16の固定武装であるM61A1 20mm機関砲は短射程ミサイルの使えない至近距離からの攻撃に使用します。ミサイルのように妨害されることがないので狙いを定めれば確実に目標にダメージを与えることができます。

機関砲の照準となるHUD表示にはEEGS、LCOS、Snapshootの3種類があります。HUDの左下に"EEGS"と現れるまで[Enter]キーを押します。LCOS、SnapshootにするにはSMS:GunページのOSB2を押します。

EEGS
EEGS(Enhanced Envelope Guns Sight)にはファンネルと呼ばれるガンクロスの下から伸びる2本の曲線が表示されます。2本の線の中心は弾丸の軌跡となっていて、2本の線の間隔は弾丸が到達した距離における35フィートの幅を表しています。一番上は600フィートです。つまり翼幅35フィートの航空機の両翼端がファンネルと重なったときに照準が合っていることになります。



目標をレーダーロックしている場合にはTシンボルと呼ばれる水平線に挟まれた十字とさらに下に短い水平線が現れます。十字は1Gピッパー、短い水平線は9Gピッパーと呼ばれます。目標が1Gで飛行している場合にはこの1Gピッパーを重ねて射撃すれば命中します。目標が9Gで旋回している場合にはファンネル上の9Gピッパーの示す位置に合わせます。目標が5Gの機動をしている場合にはその中間に合わせます。

レーダーロックした目標はTDボックスで囲まれます。目標がHUDの視界外にいる場合にはターゲットロケーターラインがその方向を示します。HUDの右下には目標との距離と接近率が表示されます。距離の単位は1nm以上であればnm、1nm未満では100フィートとなります。
レティクルは最初は円となっていますが目標と12000フィートより接近すると反時計回りに欠けて行き、9000フィートであれば9時の位置まで欠け、6000フィートで半分となります。レティクルの3000フィートの位置には小さな円が印されていますがこれは機関砲の有効射程を示しています。


LCOS
LCOS(Lead Computing Optical Sight)は現在の自機と目標の飛行状態から照準位置を算出します。
目標をレーダーロックしてピッパーに重ねて射撃しますが、命中するには自機と目標の飛行状態(速度、Gなど)に変化があってはいけません。なお目標をロックしていない場合にはピッパーは1500フィートの距離を照準します。



レティクルの内側には2つのシンボルが表示されています。短い線はEEGSと同じく目標との距離です。カレット(^)は接近率で時計回りに0〜6時が0〜600kt、反時計回りに12〜6時が-0〜-600ktを表しています。

Snapshoot Line
Snapshoot Lineは弾丸の軌跡を表します。トレーサーライン上の3本の水平線は上から0.5、1.0、1.5秒前に発射された(実際に発射していなくても)弾丸の位置を示しています。
目標をレーダーロックしている場合にはピッパーが現われます。


F-16の弾丸搭載量は510発です。M61A1の発射速度は1秒間100発にもなるため約5秒分しかないことになります。そのため射撃はできるだけ正確に短く行なわねばなりません。
残弾数はHUDの左下に10発単位で表示されます。