EW
電子戦ページ

電子戦ページでは敵のレーダーに対する警戒やミサイルに対する妨害など、主に防御に関する情報表示と各種防御装置の操作を行います。

画面は自機の位置を示すシンボル(士)を中心に、周囲の脅威となるレーダー波放射源を表示します。


レーダー警戒受信装置が脅威となるレーダー波を感知すると、EWページには警報音とともにそのレーダー波の特徴から判別されたレーダー波放射源の種類を示すシンボルが、その発信源の方向を示す位置に表示されます。シンボルは英数字と記号の組み合わせでその具体的な機種名を示しています。

通常、脅威のシンボルは画面中央の円の外側に表示されます。この状態は自機が相手のレーダー波を受けているということだけを示すもので、必ずしも相手が自分をレーダーで捕らえているとは限りりません。しかし相手に自分の存在が知られた可能性はあります。
脅威が自機をレーダーロックした場合は、危険度が高い脅威としてシンボルが円の内側に表示され、円の外側にはその脅威の方向を示す線が表示されるようになります。この状態は明らかに相手が自機に攻撃をしようとしていることを示しているので、直ちに反撃するか回避するか対応しなければならないでしょう。

アクティブレーダー誘導ミサイルや敵戦闘機などの高脅威度発信源のレーダーロックを外すには、その発信源に対し常に自機の真横を向けるよう旋廻します(ビーム機動)。こうすることで相手のドップラーレーダーは自機と静止物と区別ができなくなるため、レーダーロックが外れることが期待できます。この機動を行うには、脅威の方向を示す線が左右いずれかのビーム機動キューの示す範囲内にあるように機体を操作し続けます。

プッシュボタンの機能は次の通りです。

PB1/2 DECOY ON/OFF
曳航デコイのレーダー波発信のON/OFFを切り換えます。[End]キーを押すことでも同じ操作が行えます。

PB3 CUT
ボタンを押すと曳航デコイを切り離します。

PB4 DPY
ボタンを押すことで曳航デコイを展開・収納します。“DPY”の文字が四角い枠で囲まれているときは展開していることを示しています。[Shift]+[Home]キーを押すことでも同じ操作が行えます。


機体後方、ケーブルで曳かれているのが曳航デコイ。
ミサイルを引き付けて機体に直撃するのを防ぎます。

PB5
IDECM(統合防御電子対抗手段)のモードを切り換えます。ボタンを押すことでMAN(手動)、S/A(半自動)、AUTO(自動)と切り換ります。MANの場合は全ての防御装置の操作はパイロットが行わねばなりません。S/Aの場合はALE-47CMDSが半自動に、ALE-50とASPJは手動となります。AUTOでは全ての防御装置の操作はIDECMが自動的に行います。

PB6 ASPJ
ASPJ(空中自己防衛妨害装置)のモードを切り換えます。STBYは待機状態です。RECは受信モードで、探知された目標を自動的に妨害します。JAMは常に妨害電波を出している状態です。

PB8 ALE-47
ALE-47 CMDSのモードを切り換えます、ALE-47はチャフとフレア自動放出を行う装置です。MANの場合はプログラムの選択と起動はパイロットが手動で行います。S/Aの場合は適切なプログラムが自動選択されますが、起動はパイロットが行います。AUTOはプログラム選択・起動とも自動で行われます。CMDSプログラムの起動は[Home]キーで行います。

PB11
表示する脅威の種類を切り換えます。NORMは全ての脅威を表示します。AIRは航空脅威、SEAは海上脅威、LANDは地上脅威、EWは早期警戒レーダー、FRNは友軍のレーダーのみを表示します。

PB13 LIM
このオプションをONにすると表示される脅威の数を8個までに制限します。表示される発信源が多すぎて見難い場合に使用します。

PB16 HARM OVRD
このオプションをONにするとHARMのSPモードを無効にします。

PB18 MENU
ボタンを押すとメインメニューに戻ります。

PB19 EDIT
ボタンを押すとCMDSプログラム編集サブページに切り換ります。

PB20 STEP
ALE-47 CMDSのプログラムを選択します。


CMDSプログラム編集サブページ
ALE-47 CMDSがチャフとフレアを放出する際の放出パターンを設定します。
PB1 EW
EWページに戻ります。

PB2 INT
放出間隔を設定します。単位は秒です。

PB3 RPT
繰り返す回数を設定します。

PB4 FLR
フレアの放出数を設定します。

PB5 CHF
チャフカートリッジの放出数を設定します。

PB12/13 UP/DWN
選択した設定項目の数値を増減します。

PB18 MENU
メインメニューに戻ります。

PB19
プログラム設定を保存します。

PB20
設定するプログラム番号を切り換えます。